2017年7月15日土曜日

すごくどうでもいいことで「自分は大人になったのだな」と実感するシリーズ

シリーズにするかはわかりませんが。

自宅でのPC作業中などにBGMに音楽を聞くことがある。

ふとしたはずみで、最近になってTMNのEXPOというアルバムを聴くことがある。ブックオフで安く買ったんだっけな?

これ、高校くらいの時に兄貴がもっていて、当時、自転車通学(8km)の間に聴いたりしていたので懐かしい。TMの曲は、その後に大流行した「小室サウンド」に比べても極端に流行にのせた感じではないからか、あまり古さを感じさせないなあ、と感心している。(むしろ、それより新しい「愛しさと~切なさと~♪」とかの方がいま聴くと時代を感じてしまう)

それはいいとして、この中の一曲に、知る人ぞ知る名曲、「Crazy For You」なるものがある。

基本的に歌というより、音楽をバックにした男女の語りである。宇都宮が男のスターであり、夜の密会相手の女性といちゃいちゃと会話する。スターとの逢瀬に優越感を感じつつ、忙しくて会えないことに拗ねつつも甘えた声を出す女性のヴォイスが当時きっと、女性ファンに大いに嫌われたことと思う。

が、当時の高校生くらいの俺にすればべつに「俺のUTUを!」みたいなことはもちろんないので、単に「エロい大人だな」としか感じていなかった。

そう、大人の女性の知られざる一面のような感覚だった。脚色されているとはいえ、オトナの男女の夜のトークってこんななのか、みたいな感じで背中がむず痒くなったものだった。

が、その登場人物の設定年齢も演じた人の実年齢もはるかに上回った現在にこれを聴くと、「うっわ!ガキっぽいな!」と、別の意味で背中がむず痒くなる。

自分は別にイケメンでもなく、いわゆる「遊んでる」というタイプでもなく、多くの女性遍歴を積んだとかそういうこともないけど、それでもなんというか・・・あまりに甘い妄想というのをフィクションとしてすら受け入れがたくなる程度には人生の経験を積んでしまったのだなあ、と思った。